センサー技術の進化とともに拡がる産業用機器の耐環境性
近年、センサー技術の飛躍的な進化により、産業用機器の耐環境性の需要が大きく増してきています。
センサーの高度化は、複数のセンサーから得られるデータを統合し、より高精度で多次元的な情報を生成する「センサー融合技術」や、IoTデバイスとしてインターネットに接続されることで、リアルタイムでのデータ収集と分析を可能にする「IoTとの統合」など、多岐にわたるトレンドを生み出しています。また、センサーの小型化と低消費電力化が進むことで、より多くの場所にセンサーを設置することが可能となり、AIとの連携による予知保全や異常検知の技術も進化しています。
これにより、設置場所も屋外における過酷な環境や、ウェアラブルなどの特殊環境下で動作する装置など、機器の防水/防滴性能の要求レベルも格段に上がってきています。
センサーの種類と主な用途
センサーには多種多様な種類があり、それぞれが異なる用途に応じて活用されています。以下に、代表的なセンサーの種類とその主な用途を紹介します。
光電センサー
- 特徴: 光を利用して物体の有無や位置を検出します。
- 用途: ガラス、金属、非金属、液体などの検出に使用されます。
ファイバセンサー
- 特徴: 光ファイバを使用して狭い場所でも検出が可能です。
- 用途: 微小なワークの検出や高温環境での検出に適しています。
レーザーセンサー
- 特徴: レーザー光を利用して高精度な検出が可能です。
- 用途: 狭い隙間や斜めからのワークの有無検出、低反射・透明ワークの検出に利用されます。
近接センサー
- 特徴: 非接触で物体の接近を検出します。
- 用途: 金属部品やドグの検出に使用されます。
超音波センサー
- 特徴: 超音波を利用して距離を測定します。
- 用途: バネやフィルムのたるみ検出に役立ちます。
画像センサー
- 特徴: カメラで撮影した画像を使用して対象物の有無や違いを判別します。
- 用途: ワークの有無検出や部品の組み付け状態の判別に使用されます。
圧力センサー
- 特徴: 圧力を検出し、電気信号に変換します。
- 用途: 血圧計、自動車エンジンの制御、エアコンの風圧制御などに利用されます。
加速度センサー
- 特徴: 加速度を検出し、物体の動きを測定します。
- 用途: スマートフォンの画面回転、車の衝突検知などに使用されます。
これらのセンサーは、屋外の過酷な環境でも信頼性高く動作するように設計されています。
装置の仕様や設置環境にあわせて、最適な防水/防滴性能を検討し開発することが重要です。
まずはお気軽にお問い合わせください。
製造業も立派なサービス業。
お客様から加工依頼を受けるだけではなく、お客様が抱える問題への本質的な解決につながるヒアリング力とご提案体制でお待ちしております。