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建設現場における耐環境機器の活用事例と導入効果

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建設現場における耐環境機器の活用事例と導入効果

建設現場における耐環境機器の活用事例と導入効果

建設現場は常に過酷な環境にさらされています。雨風にさらされる屋外作業、粉塵が舞う解体現場、激しい振動や衝撃を伴う工事など、設備にとって厳しい条件が求められます。そのため、近年では機器や設備を環境から保護し、安全で効率的な作業環境を整えるために「耐環境機器」の活用が進んでいます。
本記事では、実際の建設現場で導入されている耐環境機器の具体的な事例と導入効果について紹介します。

耐環境機器の活用事例

1. 建設機械の耐環境性向上

建設機械は振動や衝撃、温度変化などの厳しい条件下で稼働するため、次のような技術が採用されています。

  • スリップリングの導入: 建設機械には回転部品が多く、回転しながら電気信号を伝える必要があります。耐環境性に優れたスリップリングを採用することで、振動や衝撃、ノイズが多い現場でも安定したデータ伝送が可能となり、IoTやAI技術と連携した稼働状況の「見える化」や予知保全にもつながります。
  • 耐摩耗コーティング: 掘削機やコンクリートミキサーなどは摩耗が激しく、部品交換やメンテナンス頻度が高くなりがちです。そこで、耐摩耗コーティングを施すことで部品の寿命を延ばし、メンテナンスの手間やコストを削減できます。

2. 建設現場における電気設備の耐環境性向上

建設中の現場では、屋根のない状態で設備が野ざらしになることも珍しくありません。電気設備は雨水や粉塵の影響を受けやすく、防水・防塵仕様にするには大きさやコスト面での課題があります。そこで、「必要最小限」の範囲で保護筐体を作成する工夫が進んでいます。
具体的な例として、以下のような対策が取られています。

  • 仮設エレベーター関連設備の保護: 呼び出し操作パネルや階数表示モニターなど、小型で精密な電子部品のみを防水・防塵ボックスで保護。
  • 重機などのセンサー部の限定的な保護: 重機全体ではなく、特に重要なセンサー部分を埋め込み型ボックスで保護し、コストを抑えつつ精度を維持。
  • バックカメラ・センサー類の局所的保護: 建設機械搭載のバックカメラや各種センサーを小型筐体で保護し、粉塵・衝撃・温度変化から守る。
  • 配線接続部(ケーブルグランド)の耐環境化: :電源ケーブルや通信ケーブルの接続部分を防水・防塵仕様にし、トラブル発生リスクを低減。

3. ICT技術との連携

ICT(情報通信技術)との連携も進んでおり、以下のような耐環境機器の導入が行われています。

  • 耐環境Wi-Fi機器: 粉塵や高温・低温などの過酷な条件下でも安定した通信が可能なWi-Fi機器を導入し、生産管理システムと連携。これにより作業進捗状況をリアルタイムで把握可能に。
  • ウェアラブルカメラ: 作業員が装着するウェアラブルカメラを活用し、遠隔地から現場状況を確認。省力化と安全管理の強化につながる。

4. 環境負荷低減技術

近年、脱炭素化への関心が高まり、「カーボンニュートラル」を目指した取り組みも進んでいます。

  • 電動建設機械の普及: 排気ガスゼロで騒音や振動も少ない電動ランマーや解体ロボットが都市部や屋内工事で活躍。また、交換式モバイルバッテリー式の電動ショベルも登場。
  • ハイブリッド油圧ショベル: 従来型より燃費性能が約40%向上したハイブリッド油圧ショベルが、CO₂排出量削減に貢献。

耐環境機器導入による効果

こうした取り組みにより、以下のような効果が期待されています。

作業効率と品質向上

  • 機器トラブルの軽減による作業中断時間の削減
  • ICT技術との連携による進捗管理の精度向上

コスト削減

  • 部品寿命の延長によるメンテナンス費用の低減
  • 電動化による燃料費の削減

環境負荷軽減

  • CO₂排出量削減による持続可能な施工プロセスの実現
  • 資材ロス削減への貢献

安全性と快適性向上

  • 騒音・振動の低減による作業者負担の軽減
  • 安定した通信インフラ整備による円滑な現場管理

まとめ

今回紹介したように、「必要最小限」の工夫とICT連携技術を組み合わせた耐環境機器の活用は、建設現場で働く人々の負担軽減につながり、安全かつ持続可能な施工への第一歩となります。今後、さらに多様な分野での導入拡大が期待されます。

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